
矯正治療の注意点
保定(経過観察)
良い歯並びが得られたあと、その位置が元に戻ってしまわないように歯列を安定させることを保定といいます。主に取り外し式の保定装置を装着します。装着期間はだいたい歯を動かして治療していた期間と同程度です。
矯正治療中の注意
- 固いもの、粘っこいものは食べない
- 定期検診をきちんと受ける
- 装置が外れたり、壊れたり、ひどく痛むときはすぐに医師に連絡する
針金を入れるだけが矯正ではありません
ワイヤーでは、横方向に歯は拡がりますが縦方向のあごの発育には役に立ちません。現代人の顎の発育の悪さは、縦方向にあると言われています。上手くかめないために、十分に歯が伸びない。嚥下(えんげ)という、つばを飲み込む運動がへたで上顎の発育が悪く、下顎が後ろに下がっています。そのため、呼吸不全や口呼吸で扁桃腺が腫れ感染に弱く、アレルギー体質の子が増えています。ですから、
- 小さいころからの、かむ訓練
- 唾を正しく飲み込む訓練。
- 鼻で息を吸って、口から吐く。
- 姿勢を正し、背骨をのばすことで気道をきちんと開く。
そのためには、
- 野菜中心の食事
- 家族団らんのもと、ゆっくりと食事をとる
- ちゃんとした椅子に、両足をつけて座る
といったことが大切です。